自動運転・ロボット技術ベンチャーのZMP(東京・文京)は2020年8月18日、低速小型自動運転車の乗り放題サービスを始めると発表した。今秋に東京・中央の高層マンション「リバーシティ21」のエリアでサービスを始める。料金は月額1万円(税込み)。ほかに10分370円(同)の時間制料金も用意する。

新サービスについて説明するZMPの谷口恒社長
新サービスについて説明するZMPの谷口恒社長
(出所:ZMP)
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 ZMPの谷口恒社長は「高齢者の自動車運転免許の返納が増えているが、返納した後の移動手段の選択肢が少ないという問題がある。この解決に自動運転技術を活用したい」と述べた。

乗り放題サービスで使う低速自動運転車「ラクロ」
乗り放題サービスで使う低速自動運転車「ラクロ」
(出所:ZMP)
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 車両にはZMPが開発した1人乗りの小型電動自動運転車「ラクロ」を使う。マンションの駐車場にラクロを配備し、サービスに登録した会員は使いたい時に利用できる。車載のタブレットで目的地を指定すると、その場所まで自動走行する。歩行者と同等程度の速度で公道を走行でき、障害物や信号機なども自動認識しながら走る。

 現行の法制度では、ラクロに利用者が乗った状態で公道を走るのは問題ないが、乗り捨てられたラクロを無人で回送させることができず、車両運用効率を上げるうえで障壁になるという。ZMPは同じリバーシティ21で宅配用自動運転車「デリロ」を使った無人宅配サービスを始める検討もしているが、現状では公道走行自体ができない。谷口社長は「早期に規制が緩和されることを期待している」と述べた。