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 伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、電源投入時の遅延時間を最大60μsに抑えられるハイサイドスイッチIC「IPS160HF/IPS161HF」を発売した(ニュースリリース)。同社は「インテリジェント・パワー・スイッチ(IPS:Intelligent Power Switch)」と呼ぶ。新製品を産業機器に搭載することで、機能安全に関する国際規格「IEC 61508」で定められた安全度水準「SIL(Safety Integrity Level)クラス3」に同機器が準拠できるようになるという。具体的な応用先は、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)や産業用パソコン周辺機器、NC(Numerical Control)工作機械などである。

電源投入時の遅延時間を最大60μsに抑えられるハイサイドスイッチIC
電源投入時の遅延時間を最大60μsに抑えられるハイサイドスイッチIC
STMicroelectronicsのイメージ
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 新製品は、出力段のスイッチング素子(nチャネル型パワーMOSFET)にロジックインターフェース回路や動作診断回路などを組み合わせたものだ。電源電圧範囲は+8〜60Vと広い。最大出力電流は製品によって異なる。IPS160HFは2.5A、IPS161HFは0.6Aである。オン抵抗はどちらも60mΩ(電源電圧が+24V時の標準値)と低い。高速な起動が可能になったのは、伝搬遅延時間と立ち上がり時間を短くしたからである。電源投入時の伝搬遅延時間は30μs(標準値)。立ち上がり時間は10μs(標準値)である。なお、電源切断時の伝搬遅延時間は20μs(標準値)で、立ち下がり時間は10μs(標準値)である。

 短絡保護機能やグラウンド断線保護機能、サーマルシャットダウン機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを備える。パッケージは、裏面に金属電極を設けて放熱特性を高めたPowerSSO12。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃。すでに量産出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は1.49米ドルである。