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 住友ゴムグループのダンロップスポーツマーケティング(東京・港)は、快適な打球感が従来製品に比べて長持ちするテニスボール「セント・ジェームス・プレミアム」を2020年9月15日に発売する(図1)。従来製品を開封してから2カ月間の物性変化と、新製品を開封してから3カ月間の物性変化を同等にして、長寿命化を図ったという。

図1:「セント・ジェームス・プレミアム」
図1:「セント・ジェームス・プレミアム」
内部に外気圧より高い気圧のガスを封入した「プレッシャーライズド・テニスボール」と呼ばれるタイプで、4個入りペットボトルで販売する。(出所:住友ゴム)
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* ダンロップスポーツマーケティングのニュースリリース:https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2020/sp/2020_sp49.html

 同社によると、デニスボールの打球感を決めるのは[1]内圧、[2]コア、[3]フエルトの3要素(図2)。打球感が劣化するのは、内圧の低下や3要素のバランスの変化に起因する。新製品では、扁平状の結晶構造を持つ「扁平タルク」をゴム製のコアに練り込んで[1][2]の保持を図った。加えて[3]には、従来製品と同じく織布の表面を起毛加工したウーブンフエルトを使用し、摩耗を抑えている。

図2:テニスボールの打球感を決定する3要素
図2:テニスボールの打球感を決定する3要素
内圧とコア、フエルトの3要素のバランスの変化が打球感に影響を及ぼす。(出所:住友ゴム工業)
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 扁平タルクは、タイヤの空気の透過を防ぐために使われる軟らかな鉱物材料で、コアゴムに配合するとガスバリア性(気体の遮断性)が高まる(図3)。炭酸カルシウムなどの粒子を配合した従来製品と比べると、ボール内部の加圧されたガスが外部に抜けにくい。規則的に並んだタルクはゴムとの接着性が高いので、コアの補強効果も向上する。

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図3:扁平タルクを配合したコアゴム(上)と従来のコアゴム(下)の比較イメージ
図3:扁平タルクを配合したコアゴム(上)と従来のコアゴム(下)の比較イメージ
扁平タルクを練り込んだコアゴムは、従来のコアゴムに比べて内部のガスが抜けにくい。(出所:住友ゴム工業)
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 同社による試験では、コンプレッション(硬さ)とリバウンド(跳ねやすさ)を従来製品に比べて長い期間、保てると確認できた(図4)。他社製品と比べても、ボールの硬さの変化が少ないとしている。物性変化の大きなボールは、開封した直後に硬さや跳ねすぎを感じたり、開封した直後は快適でも短期間で跳ねなくなったりして、こうしたボールの変化にプレーヤーが合わせなければならない(図5)。物性変化が少なければ、開封して時間が経ってもプレーヤーは快適な打撃感を得られるという。

図4:新製品と従来製品、他社製品の物性変化の比較
図4:新製品と従来製品、他社製品の物性変化の比較
従来製品における使用開始から2カ月後の物性変化を基準とする。硬さとリバウンドは、国際テニス連盟(ITF)が定めたテニスボールの評価手法で測定した「Return Deformation(RD)」「Rebound」の値から算出した。(出所:住友ゴム工業)
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図5:テニスボールの打球感の比較イメージ
図5:テニスボールの打球感の比較イメージ
ダンロップスポーツマーケティングによる官能評価に基づく。(出所:住友ゴム工業)
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