クラウド会計ソフトのfreee(フリー)は2020年8月27日、株式会社や合同会社の設立支援サービス「会社設立freee」のiOSアプリを発表した。同社によれば会社設立支援のアプリは日本初としている。

「会社設立freee」のiOSアプリで、フォームに情報を入力して定款を作成するデモ
「会社設立freee」のiOSアプリで、フォームに情報を入力して定款を作成するデモ
(出所:freee)
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 会社設立freeeのサービスは2015年6月に開始。累計で2万社以上が登記を完了し、年率50%増前後のペースで成長を続けているとする。「会社を設立するためには11種類もの書類が必要なこと、手続きが煩雑で本業に支障が出てしまうなどの問題があった。大学卒業後すぐに会社設立freeeを使い法人登記をして起業した例もあるなど、ビジネスの経験がない人でも簡単に会社設立ができるのが会社設立freeeの特徴だ」(freeeの中川雄貴新設法人事業部部長)と強調した。

会社設立フローの複雑さが背景に
会社設立フローの複雑さが背景に
(出所:freee)
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会社設立における悩みの声
会社設立における悩みの声
(出所:freee)
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 新たにiOSアプリを提供するのは、会社設立freeeへのアクセスの3〜4割がスマホからであること、そのうち7割がiPhoneの利用者であることが背景だという。同社はスマホアプリのメリットとして、パソコンを立ち上げる手間がないこと、手続きの中で何度もログインし直す手間を省けることなどを挙げた。

 スマホアプリの利用料金は無料で、電子定款など一部サービスの利用は有料としている。会社設立freeeの利用者は同社のクラウド会計ソフト「会計freee」を併用することが多い傾向にあるため、収益を見込めるとしている。

 スマホアプリの基本機能はこれまでの会社設立freeeを踏襲する。株式会社または合同会社の選択、会社名、代表者の個人情報、資本金、事業内容などをフォームに従って入力していく。印刷はコンビニエンスストアのマルチコピー機の利用などを想定する。

画面に従って情報を入力することで必要書類を作成できる
画面に従って情報を入力することで必要書類を作成できる
(出所:freee)
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 事業のパートナー探しなど、会社設立後のサポートも提供する。これらのサービスを通して「コロナ禍で起業にチャレンジする人を支援していきたい」(中川部長)と狙いを語った。

 iOS版アプリはApp Storeで既に無料で公開されている。AndroidスマホからはWebブラウザー経由での利用となる。Android版アプリの提供予定は今のところないものの、iOSアプリへの反応を踏まえながら今後検討していくとする。