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 慶応義塾大学病院とWHILLは2020年8月31日、自動運転システム搭載の電動車いすに患者が乗って移動する実証実験を同病院内で始めると発表した。自動運転での移動による患者の安全性・利便性向上に加え、病院スタッフの負担軽減にもつなげることを目標としている。

 実証実験は2020年9月1日~2021年3月31日に実施する。自動運転で走行する「WHILL自動運転システム」を搭載した電動車いすを使い、同病院の1号館1階総合案内から正面入り口総合案内まで、患者を約100メートル搬送する。電動車いすに乗っている患者は特に操作をする必要がなく、病院スタッフの付き添いもない。利用後の電動車いすは、無人運転で所定の場所に戻る。

実証実験で利用する電動車いす
実証実験で利用する電動車いす
提供:WHILL
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 WHILL自動運転システムは、WHILLが開発した電動車いすに自動運転機能と衝突回避機能を加えたもの。利用者が操作することなく、あらかじめ決められた所定の場所まで移動する。電動車いすの前方にステレオカメラを2台、後方に3次元レーザーレーダー(LiDAR)を1台備えており、周囲の人や衝突物などを検知し、衝突しないように避けて走行したり停止したりする。走行速度は時速3キロメートル弱。

 WHILL自動運転システムは、2020年6月から羽田空港で、空港利用者を保安検査場付近から搭乗口まで自動で搬送する目的で導入されている。「実用として、安全に運用している」(WHILL広報担当者)とする。