無線通信技術ベンチャーのPicoCELA(ピコセラ)は2020年9月2日、西松建設が施工を手掛ける大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設地に無線LAN(Wi-Fi)環境を構築したと発表した。構築は7月に開始。工事現場の業務支援や、現場を監視するカメラシステムのために活用する。

メガソーラー建設地に設置した無線LANアクセスポイント。11台で67ヘクタールの広大な敷地をカバーする
メガソーラー建設地に設置した無線LANアクセスポイント。11台で67ヘクタールの広大な敷地をカバーする
(出所:PicoCELA)
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 建設地(場所は非公開)は67ヘクタールという広大な山間地で、西松建設が整地・造成を含めた工事を請け負っている。広大な敷地の見回りにかかる人員の省人化のために遠隔監視カメラシステムを導入する必要があった。だが、携帯電話の電波は届かず、キロメートル単位の長さになる有線ケーブルの敷設も困難だった。

敷地内の無線LAN通信のイメージ。アクセスポイントが相互に無線で通信する
敷地内の無線LAN通信のイメージ。アクセスポイントが相互に無線で通信する
(出所:PicoCELA)
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 そこで西松建設はPicoCELA製の屋外向けWi-Fiアクセスポイント「PCWL-0410」を11台導入し、同社製の指向性アンテナも併用した。ソーラーパネルと蓄電池から電源を供給する。アクセスポイント間は無線マルチホップ方式で通信する。2カ所のみ有線ケーブルに接続し、それ以外は無線で通信。最大2キロメートル程度の長距離でも安定した通信ができる。監視カメラ映像は現場事務所から確認でき、現場監督が状況把握や要員への指示に使う。

 西松建設は、山間地と同様に携帯電話の電波が届きにくい高層ビル建設現場でもPicoCELA製機器を導入して通信環境を整備した実績がある。