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 Netflixは2020年9月7日、日本でのサービスの加入者数が500万人を超えたと発表した。同日開催の「日本ローンチ5周年オンライン記者説明会」で、コンテンツ・アクイジション部門 ディレクターの坂本和隆氏が報告した。

 同社は1年前の2019年9月に開いた会見で、当時の日本でのサービスの加入者数を約300万人と発表していた。加入者数は約1年で約200万人増えた。

 坂本氏は加入者数の500万人超えについて、「これは1つの通過点。加入者が求めているものを最優先にしながら、クリエーターに少しでも恩返しができるように、今後も作品作りに向き合っていきたい」とした。加入者数が大幅に増加した理由については、「コンテンツの多様化が進んだ点が大きい。今後、作品数はさらに増えるので、さらに上の目標に進んでいければと思っている」と述べた。

 このほかに坂本氏は、日本で制作する日本発コンテンツについて「現在、50作品以上を全世界で配信中」とした。さらに「2022年末までに実写オリジナル作品を15作品以上配信予定」と発表した。今後、制作し配信する日本発コンテンツについて、「多様性を重視している。なぜNetflixで今やらないといけないのか、という点を意識して、企画を選んでいる」などと述べた。

 コロナ禍におけるコンテンツ制作の現状も報告した。「制作の中止や続行については、各国の政府のガイドラインを判断の軸にしている。制作現場では万全な体制を敷いて作業を進めている。現時点で何か問題が発生していることはない。引き続き、慎重に、丁寧に進めていく」とした。

 Netflixは2015年9月に日本でのサービスを開始した。当時は世界60カ国以上、グローバルで約6900万人の加入者にサービスを提供していた。現在は190カ国以上で展開し、約1億9300万人以上がサービスを利用している。