「第10世代Coreより50%電力効率が高い」
次に常時接続PC向けマイクロプロセッサーの新製品「Snapdragon 8cx Gen2 5G」を紹介した(ニュースリリース2)。基調講演の中でAmon氏は米Intelへの対抗意識を露(あらわ)にし、新製品を搭載したPCとIntelの第10世代Core i5を搭載したシステムの比較を語った。同氏によれば、新製品搭載のPCの方が18%処理性能が高く、電力効率も50%高いとのことである。また、25時間以上の連続稼働も実現できるという。
Snapdragon 8cx Gen2 5Gは名称から察しが付くように、18年に発表した「Snapdragon 8cx」の後継製品である*5。新製品のCPUコアは引き続き「Kryo 495」。GPUコアも「Adreno 680」のままのようだ。製造プロセスも7nmと変更はない。搭載されるモデムはX24のままで、ダウンリンク速度は最大2Gビット/秒と変わらない。一方で変化点として目に付いたのは、新たにWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応することである(Snapdragon 8cxはIEEE 802.11adには対応していたが、Wi-Fi 6への対応は表明されていなかった)。
新製品のSnapdragon 8cx Gen2 5Gを採用するPCメーカーとして台湾Acerが基調講演中に登壇した。Acerは20年末に新製品搭載PCを市場投入の予定とされる。