ミスミグループ本社は、生産装置・設備用部品の3D-CADデータを収録したライブラリーソフト「RAPiD Design」をリニューアルし、無料提供を開始した。自社製品に加えて他社製品のCADデータを収め、収録部品点数を従来比9倍の450万点に増やした()。全てのCADデータを3D-CAD「SOLIDWORKS」〔フランス・ダッソー・システムズ(Dassault Systemes)〕に直接読み込み、任意に仕様を変更できる。

* ミスミグループ本社のニュースリリース

 従来は自社製品のみを収録していたが、新版ではSMCやTHK、アイセル(大阪市)など25社のFA用機械部品のデータを追加した。CADデータの入手から見積もりまでをSOLIDWORKS上で完結でき、部品のCADデータを各社のWebサイトからダウンロード・保存するのに比べて設計時間を約60%縮められるという。

 部品データを3D-CADに取り込む際、データファイルをいったんダウンロードして解凍する操作が不要で、直接読み込める。部品配置時にCADの「合致」機能により、取り付け穴同士を合わせるなどの位置決めができる(合致に対応していないデータもある)。入力画面で材質や寸法といった入力欄を選択して仕様の変更が可能。仕様を変更すると型番も自動で生成し、ファイル名に反映するので、型番の更新漏れによる発注ミスを防げる。さらに仕様変更で形状が変わる際、従来は変更後のCADデータをあらためてダウンロードする必要があったが、その手間もなくした。

 従来のライブラリー機能と設計事例集に加えて、[1]部品組合わせテンプレート、[2]部品リスト自動作成/一括見積もり、[3]3D-CADまとめてダウンロード、[4]お気に入り/保存型番履歴、の4機能を持たせた。[1]には、よくある部品の組み合わせをテンプレートとして用意。[2]では、1クリックでCAD上のアセンブリーの部品表を作成し、一括で見積もりやカートへの追加が可能だ。作成した部品表は、CSV形式で出力できる。

 [3]により、部品表はあるが3D-CADデータがないケースにも対応。型番をコピーして入力欄に貼り付ければ、CADデータをまとめてダウンロードできる。[4]では、よく使う部品を「お気に入り」として登録する他、過去にRAPiD Designで保存した型番の確認も可能だ。お気に入りと保存型番履歴から直接、CADデータを読み込める。

 同社は新版を、2020年9月18日まで開催中の「TECHNO-FRONTIER バーチャル展示会 2020」に出展している。

図:「RAPiD Design」のライブラリー画面(上)のイメージと、CADデータを収録した部品メーカー(下)
図:「RAPiD Design」のライブラリー画面(上)のイメージと、CADデータを収録した部品メーカー(下)
(出所:ミスミグループ本社)
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