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 ルネサス エレクトロニクスは、同社独自の「WattShare」技術を搭載したワイヤレス給電IC「P9415-R」を発売した(ニュースリリース)。WattShare技術は、ワイヤレス給電のレシーバー機能とトランスミッター機能を組み合わせたもの。1つのワイヤレス給電用コイルを送電と受電の両方に使える。このため今回の新製品を搭載した電子機器は、レシーバー機能を使って外部電源からワイヤレス充電できるだけでなく、トランシーバー機能を使ってほかの電子機器(デバイス)にワイヤレス給電することが可能になる。スマートフォンやタブレット端末、モバイルバッテリー、産業用/医療用携帯機器などに向ける。

「WattShare」技術を搭載したワイヤレス給電IC
「WattShare」技術を搭載したワイヤレス給電IC
ルネサス エレクトロニクスのイメージ
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 「WPC(Wireless Power Consortium)1.3規格(いわゆるQi規格)」に準拠する。すなわち、Qi規格に準拠したレシーバーとして使用する場合は最大15Wの受電能力を有する。また、同社独自のファームウエアを使えば、Qi規格からは外れるものの、最大30Wの受電を可能にするモードを用意した。給電向けのWattShare(TRx)モードでは、ほかの電子機器に対して最大5Wの電力を供給できる。

 フルブリッジ構成もしくはハーフブリッジ構成が可能なインバーター回路やPWM信号発生器、通信用変調器/復調器、英ArmのCortex-M0コア、24Kバイトの再書き込み可能な(MTP: Multiple Time Programmable)不揮発性メモリーなどを1チップに集積した。MTP不揮発性メモリーには出力電圧や、異物検出機能(FOD:Foreign Object Detection)のしきい値電圧などの設計パラメーターを書き込めるため、ユーザーが設計する電子機器に合わせたカスタマイズが可能になるという。

 しきい値電圧が+2.5Vの低電圧ロックアウト(UVLO)機能や、過電圧クランピング機能、コイルのXY軸アライメント機能などを備える。外部インターフェースは、クロック周波数が400kHzのI2Cインターフェースと汎用入出力(GPIO)を用意した。パッケージは、外形寸法が2.82mm×4.22mm×0.50mmの53端子WLCSP。最大動作接合部温度は+150℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。