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 日立制作所が国内グループ企業の全社員約16万人を対象に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の基礎教育を実施していることが分かった。日経クロステックの取材で2020年9月11日に明らかになった。「2020年4月から実施しており、2021年3月までの受講を推奨している」(広報)。

 日立アカデミーが基礎教育のための研修「デジタルリテラシーエクササイズ」を主催し、eラーニング形式で提供している。講座は4つから成り、具体的には「DXとは」「課題の定義」「実行計画の立て方」「計画の進め方」である。受講時間は1講座当たり30分から2時間程度。受講を通して、デジタルに関する基礎知識を身に付けさせ、日立グループのデジタル事業を理解させる。

「デジタルリテラシーエクササイズ」の社内向け説明資料
「デジタルリテラシーエクササイズ」の社内向け説明資料
(出所:日立制作所)
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 日立グループは、ITとOT(装置や工程の制御技術)を掛け合わせたソリューションに注力している。その素養として、生産現場やスタッフ部門で働く社員にもDXの知識習得が必要だと判断した。