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 スウェーデンEricsson(エリクソン)は2020年9月11日、16ストリームMU-MIMO(マルチユーザーMIMO)でCバンドの周波数利用効率を高め、さらなる大容量・低遅延を実現した構内5Gネットワークの実証実験を実施、ピーク時5.4Gビット/秒(bps)の伝送速度を達成したと発表した(Ericssonのニュースリリース)。この実験は、米国テキサス州プレイノにある同社北米本部に設置したCバンドの構内ネットワークを使った。

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出所:Ericsson
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 今回の実験では、Cバンドの帯域幅100MHzにて、8台のCPE(Customer Premises Equipment、顧客構内設備)、Ericssonの商用装置類を使って、業界初とする16ストリームのマルチユーザーMIMO、256QAMの環境を構築している。

 構内Cバンドネットワークは、FCC(Federal Communications Commission、米国連邦通信委員会)の交付するSTA(Special Temporary Authorization)Cバンド試験ライセンスを使用。これに、Ericssonの64T64R(64送信64受信)AAS(Advanced Antenna System)と、ベースバンド装置、4G/5G向けルーター「Router 6000シリーズ」、基幹ネットワーク装置を使用。プレイノの同社施設にて、「5G Distributed Innovation Network」の一部として、同社顧客やパートナー企業に公開している(Ericssonの5G Distributed Innovation Network紹介サイト)。今回のピーク時5.4Gビット/秒は、こうした環境で確認された。

 同社では、Cバンドの3.7G~4.2GHzの同500MHzが今後の5G展開に向け、非常に期待される周波数帯だとしている。特に米国では、この周波数を使ったカバレッジ拡張と容量拡大により、スマートファクトリーやスマートシティー、VRゲームなどの開発が進むとし、2020年末に行われるCバンドの同280MHzのオークションにも大いに期待できるとしている。

 なお、今回の実験の様子は、YouTubeでも紹介されている(Ericsson North Americaの配信するYouTube映像)。また、この環境を使った米国の調査会社Signals Research Groupによる追加の性能試験も実施されている(Signals Research Groupの実験情報報告サイト)。閲覧には会員登録が必要となる。