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 米Maxim Integrated(マキシム)は、産業用電子機器に向けたトランシーバーICを2製品発売した(ニュースリリース)。1つは、最大データ伝送速度が5Mビット/秒のCAN(Controller Area Network)トランシーバーIC「MAX33012E」である。特徴は、異常検出機能と異常コード(フォールトコード)のレポート機能を搭載した点にある。「CANH端子とCANL端子の過電流や過電圧などの異常を検出し、レポートできる。CANトランシーバーICの中では、業界で最も高度な異常検出/レポート機能を搭載した」(同社)と主張する。もう1つは、コモンモード電圧範囲が±40Vと広いRS-485トランシーバーIC「MAX33072E」である。「コモンモード電圧範囲は、競合他社品に比べると1.6倍と広い」(同社)。このため、グラウンド電位差が大きいノード間でも、RS-485バスによる接続が可能になる。

発売した2つのトランシーバーICの応用例で、産業用ロボット
発売した2つのトランシーバーICの応用例で、産業用ロボット
Maxim Integratedのイメージ
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 同社によると、「今回発売した2つの新製品を使えば、産業用ネットワークの信頼性を高められると同時に、産業用電子機器の稼働時間(アップタイム)を延ばせる」という。産業用オートメーション機器や産業用ロボット、産業用ネットワーク機器などの産業用電子機器のほか、ホームオートメーション機器やビルオートメーション機器、自動販売機、セキュリティー機器などにも向ける。

 MAX33012Eは、+5Vの電源電圧で動作する。CANH端子とCANL端子の許容電圧範囲は±65V、コモンモード入力電圧範囲は±25Vを確保した。また、これらの2つの端子の静電気放電(ESD)耐圧は、人体帯電モデル(HBM)で±45kV、気中放電モデルで±30kV、接触放電モデルで±12kVである。パッケージは8端子SOPと、放熱電極を設けた10端子TDFNを用意した。動作温度範囲は−40〜+125℃。1000個以上購入時の米国での参考単価は2.29米ドル。評価キット「MAX33012ESHLD#」も用意している。参考単価は99米ドルである。

 MAX33072Eの最大データ伝送速度は500kビット/秒。電源電圧範囲は+3.0〜5.5Vである。一般に、RS-485はマルチドロップ接続が可能である。新製品を使えば、このマルチドロップ接続によって、1本のRS-485バス上に1/8ユニット負荷を最大で256個接続できる。ドライバー出力端子とレシーバー入力端子の許容電圧範囲は±65V。これらの2つの端子のESD耐圧は、人体帯電モデル(HBM)で±40kV、気中放電モデルで±15kV、接触放電モデルで±10kVである。ホットスワップ(活線挿抜)時発生する過渡電圧に対する保護機能や短絡保護機能、サーマルシャットダウン機能などを用意した。パッケージは8端子SOP。動作温度範囲は−40〜+125℃。1000個以上購入時の米国での参考単価は2.04米ドル。評価キット「MAX33072ESHLD#」も用意している。参考単価は99米ドルである。