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 トランプ米大統領は2020年9月19日(現地時間)、米オラクルと米ウォルマートが動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業について運営会社の中国・北京字節跳動科技(バイトダンス)と提携する案に関し、原則的に承認したと発言した。米CNBCなど現地メディアが報じた。

 TikTokを巡ってはトランプ大統領が米国内の利用者データを中国側に送っているなどとして安全保障上の懸念を表明。2020年9月20日までにトランプ大統領の納得のいく対応がなければ提供や利用を停止するとしていた。

TikTokの広報によるツイート。「TikTok、オラクルとウォルマートの提案が米政府が持つ安全保障上の懸念を解決することを喜ばしく思っている」と冒頭に記載
TikTokの広報によるツイート。「TikTok、オラクルとウォルマートの提案が米政府が持つ安全保障上の懸念を解決することを喜ばしく思っている」と冒頭に記載
(出所:Twitter)
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 CNBCによるとトランプ大統領は、TikTok米国事業について、オラクルとウォルマートはバイトダンスと提携し、新会社の本社を米テキサス州に設立する可能性が高いと述べた。TikTokは「米国内で2万5000人の雇用を創出する」という。

 これを受けてオラクルは19日、TikTokに対してクラウドサービスを提供し、少数株主になることを発表した。CNBCによると12.5%の株式を保有するという。オラクルのサフラ・カッツCEO(最高経営責任者)は「オラクルのクラウドで米国のTikTok利用者に対しデータのプライバシーを保つ100%の自信がある」との声明を出した。

 TikTokもトランプ大統領の方針を歓迎する意向を表明。オラクルとウォルマートがIPO(新規株式公開)時に最大20%までの株式を保有することを明らかにした。

 今回の計画が実行されると、米国のTikTokは中国など他のエリアとはデータが完全に切り離される格好で運営される見通しだ。TikTokは利用者ごとにどの動画を好むのかを分析するアルゴリズムに強みを持っており、動画視聴にはまる利用者も少なくない。こうしたアルゴリズムが、米国と中国など他の地域でどのように扱われるのかは現時点で明確ではない。

 TikTokは米国の若者に人気のサービスで、停止すれば大きな影響が予想されていた。米マイクロソフトとウォルマートが組む案も有望視されたが、実現しなかった。インフラとなるクラウドサービスにおいて、オラクルを選択した格好だ。