PR

 米Qorvoは、第5世代移動通信システム(5G)の周波数帯域の1つである「n41」に向けたBAW(Bulk Acoustic Wave)フィルター「QPQ1298」を発売した(ニュースリリース)。対応する周波数帯域は2.515G〜2.675GHz。帯域幅は160MHzである。特徴は2つある。1つは、挿入損失が2.5dB(標準値)と小さいこと。もう1つは、通過帯域外(阻止帯域)の減衰量が大きいことである。例えば、2.300G〜2.400GHzの減衰量は50dB(標準値)、2.400G〜2.4835GHzは46dB(標準値)、2.715G〜3.000GHzは44dB(標準値)に抑えた。このため、「通過帯域に近い阻止帯域において45dB以上の減衰量を求めるWi-Fi(無線LAN)との共存要件を満足する」(同社)という。5G向け無線通信基地局や5G向けマクロセル/スモールセル、5G向けリピーターなどに向ける。

5G基地局に向けたBAWフィルター
5G基地局に向けたBAWフィルター
Qorvoのイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 BAWフィルターはバルク弾性波を利用した素子である。圧電体膜を電極で挟んだ構造を採用しており、厚み縦振動を使ってRF入力信号のフィルタリングを実現する。パッケージは、外形寸法が2.00mm×1.60mm×0.73mmと小さい3端子リードレスSMTを採用した。RF入力端子とRF出力端子はそれぞれ1つずつ。残る1つはグラウンド端子である。インピーダンス整合素子の外付けは不要だ。入力と出力の電圧定在波比(VSWR)はどちらも、標準値が1.8対1、最大値が2.2対1。第2次高調波成分は79dBc(標準値)。第3次高調波成分は77dBc(標準値)である。動作温度範囲は−40〜+95℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。