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 ドイツの大手自動車部品メーカーMAHLE(マーレ)は2020年9月29日、カナダの燃料電池メーカーであるBallard Power Systems(バラード・パワー・システムズ)と商用車向け燃料電池システムの開発で協力すると発表した。最初の段階では、バラードが主に燃料電池スタックに関するシステム設計を担当し、マーレが熱管理、パワーエレクトロニクス、パッケージングを担当する。長期的には、欧州、北米、アジア市場の様々なクラスの商用車向けに燃料電池システムを量産し、供給することを目標とする。

大型トラック向け水素燃料電池システム
大型トラック向け水素燃料電池システム
(写真:MAHLE)
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 マーレCEOのJörg Stratmann博士は「気候中立なエネルギーとしての水素は、中型・大型商用車をカーボンニュートラル化する重要なソリューションだ」と述べる。同社は数年前から燃料電池のサプライヤーであり、複雑な吸気システム、電子機器、燃料電池の温度制御システムなどを提供している。今後、水素料電池の部品ラインアップを拡大するとともに、政治的なロビー活動も行うという。

 一方、固体高分子型燃料電池のパイオニアであるバラードは、これまでに5000万kmを超える車両への電力供給経験を持つという。実証済みの製品耐久性データをはじめ、高出力密度の燃料電池スタックに関する様々な知識とノウハウを持つ。両社が協力することで、燃料電池システム開発においてそれぞれの役割と機能を補完し、バッテリーEVでは実現が難しい大型長距離トラックの脱炭素化を目指す計画だ。