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 米Intel(インテル)は、IoTエッジの産業機器などに向けて、2系統のマイクロプロセッサー(MPU)の新製品を発表した(ニュースリリース)。1つは開発コードが「Elkhart Lake」のMPUで、製品シリーズ名は「Atom x6000E シリーズ・プロセッサー」(以下、Atom x6000E)と、「Pentium/Celeron N/Jシリーズ・プロセッサー」(以下、Pentium/Celeron N/J)。もう1つは開発コードが「Tiger Lake」の「第11世代Coreプロセッサーfor IoT」である(以下、第11世代Core for IoT)。

「Atom x6000E シリーズプロセッサー」
「Atom x6000E シリーズプロセッサー」
MPU本体とPCHの2つのダイを1つのパッケージに収めた。Intelのイメージ
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 Atom x6000EとPentium/Celeron N/Jは、Atom系のx86アーキテクチャーCPUコア「Tremont」*1をベースにしたMPUで、10nmプロセスで製造する。既存のAtom製品は、MPU本体のチップ(コンピュートダイ)に周辺チップ「PCH(Platform Controller Hub)」の回路を集積していたが、今回の製品ではMPU本体とPCHは別のダイになり、これら2つを1パッケージに収める形になった。目を引く特徴は「Arm Cortex-M7」をベースにしたプロセッサーサブシステム「Programmable Services Engine(PSE)」である。リアルタイム処理やArmコア向けアプリケーションの処理に向ける。

「Atom x6000E シリーズプロセッサー」および「Pentium/Celeron N/Jシリーズプロセッサー」の応用回路例
「Atom x6000E シリーズプロセッサー」および「Pentium/Celeron N/Jシリーズプロセッサー」の応用回路例
中央の「Processor」が新製品のMPUである。Intelの図
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 PSE以外の特徴には、機能安全性の担保に向けたセキュリティー処理回路の「Intel Safety Island」、リアルタイム処理と最悪応答時間を保証する「Time Coordinated Computing(TCC)/Time-Sensitive Networking(TSN)」機能、メモリーバスのECC処理機能「In-Band ECC」などがある〔なお、製品(モデル)によっては、備えていない特徴もある〕。また、高度化するHMI(Human Machine Interface)に対応するために、実行ユニット数が16または32のGPUコア「Gen 11」を集積する。

 下表のように、Atom x6000Eは8モデルから成り、搭載する機能が異なる3群「Atom x6000E」(3モデル)、「Atom x6000RE」(3モデル)、「Atom x6000FE」(2モデル)がある。また、Pentium/Celeron N/Jは4モデルから成り、Pentium/Celeron NはPentium/Celeron Jよりも動作周波数は低いが、熱設計電力(TDP)も小さい。

「Pentium/Celeron N/Jシリーズプロセッサー」と「Atom x6000E シリーズプロセッサー」の各モデルの主な仕様
「Pentium/Celeron N/Jシリーズプロセッサー」と「Atom x6000E シリーズプロセッサー」の各モデルの主な仕様
Intelの表
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