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 米Synopsys(シノプシス)は、同社のCPUコア「DesignWare ARC EM22FS」(以下、ARC EM22FS)が自動車向け機能安全規格「ISO26262 ASIL D」に完全準拠していると認証されたと発表した。認証したのは機能安全認証機関の独SGS-TUV Saar。このCPUコアは2019年9月に米国で開催のプライベートイベント「ARC Processor Summit 2019」で発表された。

「DesignWare ARC EM22FS」の機能ブロック図
「DesignWare ARC EM22FS」の機能ブロック図
Synopsysの図
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 ARC EM22FSは、同社の32ビットRISCコア「ARC EM7D」を2つ備えており、ロックステップ動作が可能である。ARC EM7Dは32ビットRISCの命令セット「ARCv2 ISA」とDSP拡張命令セット「ARCv2 DSP ISA」の両方を実装している*1。さらに、ARC EM22FSには、機能安全性を高めるために、メモリーおよびインターフェース(外部バス)にECC機能を設けたり、内部レジスターに対する過渡故障保護機能や診断エラー注入機能、自己診断ユニットなどを加えたりしている。こうした機能によって、今回、SGS-TUV Saarから、ASIL Dのランダムおよびシステマティック故障コンプライアンスの認証を取得することに成功したという。

 ARC EM22FSに含まれれるARC EM7Dの演算性能は1.81DMIPS/MHzとそれほど高くはないが、16nmプロセスで実装した場合362DMIPS/mm2と単位面積当たりの演算性能は高い。ARC EM22FSには、FMEDA(故障モード影響診断解析)やセーフティー・マニュアル、セーフティー・ケース・リポート、ISO 26262機能安全アセスメント・リポートなどのドキュメント類一式が含まれる。このため、同CPUコアを集積したSoCのISO 26262 ASIL Dの認証取得が容易になるとしている。

 ARC EM22FSおよび開発ツールの「MetaWare Development Toolkit for Safety」は現在提供中である。