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 フィンランドNokia(ノキア)は2020年10月12日、5G関連産業が2030年までに世界経済へ8兆米ドルの価値をもたらすとする最新リポート「The 5G Business Readiness Report」を発表した(Nokiaのプレスリリース)。世界各地のさまざまな業界における5G導入状況を報告するものとなっている。

5G関連産業は2030年までに世界経済へ8兆米ドルの価値をもたらす
5G関連産業は2030年までに世界経済へ8兆米ドルの価値をもたらす
出所:Nokia
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 リポートでは、5Gが次の10年の持続可能な経済成長と技術革新をけん引するとしている。新型コロナウイルス感染症の拡大が、産業界のデジタル化を加速し、中長期的に5Gの価値をさらに高めると予測している。5Gと経営実績との明確な相互関係にも注目。最新の5G環境を導入した企業のみが、新型コロナウイルス感染症後も生産性を10%向上し、顧客サービスの維持、向上も実現したとしている。

 昨年著しい成長を遂げたと答えた企業は、5G導入後の拡張段階にある企業では49%、実装段階にある企業では37%に対し、導入計画中とする企業では20%、検討中とする企業は11%にとどまっている。

5G導入が進む企業では著しい成長が見られる
5G導入が進む企業では著しい成長が見られる
出所:Nokia
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 今回のリポートでは、オーストラリア、ドイツ、フィンランド、日本、サウジアラビア、韓国、英国、米国の8つの経済圏で調査を実施。これらの地域では、50%の企業が5G導入の計画から試験、導入の段階にあるが、5Gを十分に活用できる段階にいる企業は7%にとどまる。

 サウジアラビアでは13%、米国では12%の組織が5G導入を完了しているのに対し、英国では4%、ドイツは3%、フィンランドは2%などと地域差も大きい。多くの企業が5G導入段階にいるが、ほとんどはまだ試験的な導入、または5G携帯電話やその他5Gサービス利用などに限定されている。

 リポートでは、新型コロナウイルス感染症による経済的な打撃にも関わらず、大企業の72%は今後5年間についても5G投資を続けるとしている。世界の3分の1の企業が、今後3年以内に5Gに投資しなければ、競合に追い越されると懸念している。

大企業の72%は5G投資を今後5年間も続ける
大企業の72%は5G投資を今後5年間も続ける
出所:Nokia
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 以上のように、5G導入の重要さはよく理解されており、意思決定者の86%は5G関連の戦略を持っている。しかし、実現に投資を行っているのは15%にすぎず、企業の4分の1以上(29%)が5年以内の5G投資を考えていない。