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 欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuro NCAPは2020年10月21日、ドイツVolkswagen「ID.3」の衝突試験結果を発表した。ID.3は、VWの電気自動車(EV)専用モデル「ID」シリーズの初めてのモデルで、五つ星の評価を獲得した。

(写真:Euro NCAP)
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 ID.3は、堅牢な構造と最新の乗員拘束技術、高精度なセンサーと組み合わせ、乗員だけでなく他の道路利用者を保護する機能を提供している。脆弱な道路利用者への保護性能は、71%のスコアを獲得した。標準装備の緊急自動ブレーキ(AEB)はサイクリストや歩行者を検出でき、夜でも歩行者を検知できる。ほとんどの場合、衝突を回避または衝撃を軽減できたという。しかし、システムは車両後部にいる歩行者を検出しないため、後退時の試験はしなかった。

(出所:Euro NCAP)
(出所:Euro NCAP)
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 AEBは、他車を検出する能力と衝突を回避する反応に優れていた。また、ドライバー監視システムは、ステアリングに手を置いているかどうかを検出する機能を備え、ドライバーが運転に集中しているか、疲労やそのほかの原因で運転に障害がないかを識別する。このほか、ステアリングアシスト付き車線維持システムや、カメラとデジタルマッピング技術を用いて制限速度を検出する速度支援システムなどを搭載する。これらにより安全支援機能のスコアは88%となった。

 ID.3は、気候変動を抑える環境規制に対応したモデルであり、近年の自動車産業の方向性を表している。Euro NCAPは、「ID.3は、安全性と環境性能を両立させたモデル」とし、EVが高い衝突安全評価を得たことを喜んでいる。

 このほか、Euro NCAPはトヨタ自動車「RAV4」のプラグインハイブリッド版も評価し、2019年の試験で五つ星の評価をプラグインハイブリッド車にも適用した。