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 マイクロプロセッサー(MPU)大手の米Advanced Micro Devices(AMD)とFPGA大手の米Xilinxは、AMDがXilinxを買収することで合意した(ニュースリリース)。AMD競合の米IntelがXilinx競合の米Alteraを買収したのが2015年12月。約5年遅れたが、AMDもFPGAを手に入れることになる。

 約5年前にIntelがAlteraを買収したのは、サーバー向けMPU「Xeon」の事業強化が目的だった。Xeonのアクセラレーター(特定の処理を実行する回路)としてFPGAを利用することで、データセンターやSDN(Software Defined Networking)/ストレージシステムでのポジションを強固にする狙いがあった。ところが最近、Intelは自社プロセスの微細化で足踏みし、台湾TSMCの微細プロセスでMPUを製造するAMDに付け入る隙を与えてしまっている。Intelの微細化遅れはXeonだけでなく、FPGAにも影を落とす始末である。

 AMDはXilinxのFPGAを手に入れることで、サーバー向けMPU「EPYC」の事業を強化できる。XilinxのFPGAもEPYC同様にTSMCの先端プロセスで製造されており、MPUとFPGAの両方を、Intelよりも微細なプロセスで造れることになる。Intelの牙城崩しに拍車がかかるとみられる。

 今回AMDは、株式交換でXilinxを買収する。買収総額は350億米ドル(約3兆6600億円)になるという。関係当局の承認を得て買収は21年末までに完了の予定である。