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 半導体メーカーの英領バミューダ諸島Marvell Technology Group〔マーベル・テクノロジー・グループ、事業会社は米Marvell Semiconductor(マーベル・セミコンダクター)〕と同業の米Inphi(インファイ)は、Marvell TechnologyがInphi を買収することで合意した(ニュースリリース)。今回の買収により、Marvell Technologyはクラウド/データセンターや5G(第5世代移動通信システム)インフラ向け事業の強化を図る。

5Gインフラやクラウド/データセンター事業を強化
5Gインフラやクラウド/データセンター事業を強化
Marvel Technologyのスライド
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 買収は、現金と株式交換で行われる。具体的には、Marvell Technology はInphiの株主に、1株当たり66米ドル(約6900円)を支払い、さらに合併後の新会社の2.323株を譲渡する。買収総額はおよそ100億米ドル(約1兆400億円)。現在のMarvell Technologyの株主は新会社の全株式の約83%、Inphiの株主は17%を保有することになる。

5Gネットワークにおける両社製品の棲(す)み分け
5Gネットワークにおける両社製品の棲(す)み分け
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 誕生する新会社の市場価値はおおよそ400億米ドル(約4兆16000億円)を見込む。Inphiの持つ光ファイバー通信技術やDSP技術と、Marvell Technologyが持つ有線(金属電線)通信技術やストレージ、ネットワーク、プロセッシング技術を組み合わせることで、クラウド/データセンターや5Gインフラの事業で強みを発揮できるという。新会社がリーチできる市場の規模は230億米ドル(約2兆4000億円)で、その市場は年間12%の成長が見込めるとのことである。

製品ポートフォリオは補完的という
製品ポートフォリオは補完的という
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 今後両社の株主総会、および関連当局の承認が順調に得られれば、2021年下期に買収が完了する見込み。その際、現在のInphiの最高経営責任者(CEO)であるFord Tamer氏はMarvell Technologyの取締役会に加わる予定。また今回の買収に伴い、Marvell Technologyは本社をバミューダ諸島から米国に移す計画である。