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 リコー電子デバイスは、車載機器や産業機器などに向けた降圧型DC-DCコンバーターIC「R1271 シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。特徴は、入力電圧範囲が+3.6~30Vと広く、最大定格が+42Vと高いことにある。このため、車載バッテリーの+12V出力や、産業機器の+24V電源バスを直接入力することができる。最大出力電流は1Aである。ADAS機器やボディー制御機器、インスツルメントクラスターなどの車載機器、監視カメラや自動販売機などの産業機器に使える。

車載機器や産業機器に向けた降圧型DC-DCコンバーターIC
車載機器や産業機器に向けた降圧型DC-DCコンバーターIC
リコー電子デバイスのイメージ
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 同期整流方式に対応する。スイッチング素子はハイサイドとローサイドどちらも集積した。ハイサイドスイッチのオン抵抗は0.4Ω(標準値)、ローサイドスイッチは0.2Ω(標準値)。出力電圧は固定で、+3.3V品と+5.0V品を用意した。出力電圧の誤差は±1.0%である。スイッチング周波数は2MHz(標準値)と比較的高い。このためインダクタンス値が2.2μHと小さい外付けインダクターを使えるので、プリント基板上の実装面積を69mm2に抑えられるという。変換効率は85%程度が得られる。位相補償回路や出力電圧監視用の帰還抵抗は集積した。

新製品の基板実装例
新製品の基板実装例
リコー電子デバイスの写真
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 エンジン始動時のクランキング現象などで入力電圧が低下した際に、スイッチング周波数を自動的に低下させて出力電圧を維持するデューティーオーバー機能や、EMI(放射電磁ノイズ)のピーク値を抑えるスペクトラム拡散クロック(SSCG)機能を内蔵した。パッケージは、ウェッタブルフランク構造を採用した、外形寸法が3.0mm×3.0×0.8mmのDFN3030-12B。このほか、実装が容易な18端子HSOP封止品を開発中である。車載機器と産業機器に向けた製品の動作温度範囲は−40~+125℃。このほか民生機器に向けた製品も用意しており、動作温度範囲は−40~+105℃である。新製品の主な仕様は下表の通りである。いずれの製品も、すでにサンプル出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は200円である。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
リコー電子デバイスの資料
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