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 米Qualcomm(クアルコム)は2020年11月10日、5Gミリ波がもたらすさまざまな変革についての解説を同社サイトに掲載した(Qualcommのブログ)。

出所:Qualcomm
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 商用5Gミリ波サービスは、現在、米国の55を超える都市部と、日本の160エリア超で利用可能となっている。対応端末の品ぞろえも、スマートフォンやノートパソコンからFWA(固定無線アクセス)対応CPE(顧客構内装置)までと幅広い。2021年には韓国、ロシア、イタリア、シンガポール、香港、台湾、タイ、フィンランドといった地域でも始まり、対応端末の種類もさらに拡大していく。

 一方でミリ波については、通信事業者、サービスプロバイダー、そして消費者からも多くの疑問が寄せられている。「5Gミリ波を導入する際の投資収益率(ROI)はどのようになるのか」「大規模展開は可能か」「新ビジネスは生まれるか」といったものだ。今回は、そのような質問に対する回答を示す。

ミリ波は5GによるROIの劇的な改善を実現

 移動通信関連の業界団体であるGSMA(GSM Association)は最近、都市部で建物が密集する場所や企業のオフィス内など、さまざまな環境での5Gミリ波通信状況を調査した。すべての場合において、ミリ波がコスト効率性に優れた通信手段であることが示されたという。

  • 高密度都市部ネットワーク:2025年までに、ミリ波は中国や欧州の高密度都市部における通信容量の増強手段として、高いコスト効率で展開される
  • FWA:中国の都市部、欧州の郊外や米国の農村部などで、5Gミリ波FWAによる高速大容量ブロードバンドが広く普及するようになれば、その費用対効果は高い
  • 企業オフィス内通信:大規模なオフィススペースを構える企業がデータ通信の大部分をオフィス内の5Gサービスで賄う場合、ミリ波を採用することで、5~20%のコスト削減につながる

超高速のユーザー体験を提供

 5Gミリ波を大規模導入した際の性能評価としては、米Ooklaによる、5Gミリ波の平均スループットをサブ6(6GHz未満の周波数帯域)の5GやLTEと比較したベンチマークがある。この調査は商用ネットワークの実ユーザーから提供された情報に基づくもの。それによると、5Gミリ波のピーク時速度は3Gビット/秒、平均スループットはサブ6の6倍以上、LTEの20倍以上になる。

5Gミリ波なら平均スループットが超高速化
5Gミリ波なら平均スループットが超高速化
出所:Qualcomm
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 Qualcommは最近、米Signal Research Groupと協力して、商用5Gミリ波のフィールド試験をシカゴの繁華街で行った。下りリンクの帯域幅を既存の400MHzから800MHzに拡張した場合、エンドユーザーのデータ通信速度がほぼ倍増のピーク時3.2Gビット/秒になる。上りリンクでも帯域幅200MHzにてピーク時データレートが200Mビット/秒になる。