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 村田製作所は、外形寸法が0.5mm×1.0mm×0.2mmと小さく、等価直列インダクタンス(ESL)が低い積層セラミックコンデンサー「LLC152D70G105ME01」を開発し、量産を開始した(ニュースリリース)。同社によると、「車載用途に向けた低ESLの積層セラミックコンデンサーでは、業界最小かつ最薄を実現した」という。積層セラミックコンデンサーの短手方向の両端に電極を形成する「LW逆転型」を採用することでESLを低減した。コンデンサー内部を流れる電流経路を太く、短くできるため、長手方向の両端に電極を形成する一般品に比べるとESLが低くなる。ただし、LW逆転型は、一般品に比べて電極面積が大きくなり誘電体の面積が少なくなるため、静電容量を稼ぎにくいという課題がある。新製品では、採用した技術の詳細は明らかにしていないが、1.0μFと比較的大きな静電容量を確保した。

外形寸法が0.5mm×1.0mm×0.2mmと小さい低ESLの積層セラミックコンデンサー
外形寸法が0.5mm×1.0mm×0.2mmと小さい低ESLの積層セラミックコンデンサー
村田製作所の写真
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LW逆転型でESLを低減できる理由
LW逆転型でESLを低減できる理由
村田製作所の資料
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 車載向け受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠する。車載用電子制御ユニット(ECU)に搭載するプロセッサーに電源電圧を供給する電源配線(ライン)に向ける。積層セラミックコンデンサーのESLが低ければ、高周波領域におけるフィルター特性を高めることができ、電源ラインに含まれるリップル成分やノイズ成分を効率的に除去できるようになる。さらに、「新製品の厚さは0.2mmであり、はんだボールよりも薄いため、プロセッサーを収めたパッケージの裏面に実装できる。この結果、プロセッサーとコンデンサーの距離が短くなり、電源配線のインダクタンスを小さくできるので、高周波領域のフィルター特性をより高めることが可能になる」(同社)という。

 新製品のESLは現時点では明らかにしていない。今後、同社のWebサイトで、特性データ(インピーダンス周波数特性のグラフ)として公開する予定だ。新製品の主な仕様な仕様は下表の通りである。価格は明らかにしていない。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
村田製作所の資料
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