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 茨城県境町は2020年11月25日、町内の公道で自動運転バスの定期運転を翌26日から始めるに当たって出発式を開催した。これまで自治体が期間限定の実証実験や、私道内で自動運転バスを運行したケースはあるが、公道で実用化するのは国内初という。

茨城県境町の公道を走る自動運転バス
茨城県境町の公道を走る自動運転バス
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 境町には鉄道路線がなく、自家用車を運転できない町民はバスに頼るしかない。バスも運転士不足や赤字で減便や撤退の懸念がある。橋本正裕町長は「自動運転バスを生かして、高齢者が免許を返納しても安心して暮らせる町にしたい」と述べた。

茨城県境町の橋本正裕町長
茨城県境町の橋本正裕町長
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 境町は5年間で約5億2000万円の予算を確保。マクニカを通じて仏Navya(ナビヤ)製の電動自動運転バス「ARMA(アルマ)」を3台購入した。遠隔監視を含む運行はソフトバンク子会社のBOLDLY(ボードリー、旧:SBドライブ)が担う。運行区間は町中心部の「河岸の駅さかい」から「境シンパシーホール NA・KA・MA」の片道2.5キロメートル。最高時速18キロメートルで1日4往復する。警察との調整などを経て順次、増便や路線拡充をする方針だ。