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 米Qualcomm(クアルコム)は2020年11月17日、今後15年の世界の5G投資と研究開発が10.8%の純増になるとする調査結果を含むリポ―ト「The 5G Economy in a Post-COVID-19 Era」を発表した(Qualcommのプレスノート)。同社の依頼を受けた英IHS Markitが、米国、中国、日本、韓国、ドイツ、フランス、英国の7カ国を対象に調査したもの。5G設備投資と研究開発費については米国と中国が世界を牽引し、その額は今後15年でそれぞれ合計1.3兆米ドル、1.7兆米ドルとしている(Qualcommの資料ダウンロードサイト)。

今後15年の5G設備投資と研究開発費の国別年次平均成長率
今後15年の5G設備投資と研究開発費の国別年次平均成長率
出所:IHS Markit
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 今回の調査によると、新型コロナウイルス感染が世界規模で拡大して経済に影響を及ぼす中でも、5Gバリューチェーンによる総生産高は2035年までに3.8兆米ドルに達するとする。5G関連の新規雇用も2280万件に上る。

2035年には5Gバリューチェーンによる総生産高が3.8兆米ドルへ
2035年には5Gバリューチェーンによる総生産高が3.8兆米ドルへ
出所:IHS Markit
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 その理由として、5Gが業界全体を変革するという認識が企業や行政機関から社会全体に広まり、5Gネットワークインフラと関連機器類への需要がかつてないほど高まるからとしている。今回調査対象の7カ国の5Gバリューチェーン関連企業における研究開発や資本支出額も、新型コロナウイルス感染症拡大前の調査による2350億米ドルから増加し、年平均2600億米ドルを超えるとする。

 今回の調査には次のような報告も含まれている。

・2035年の5G総売上高は13.1兆米ドルに上る。IHS Markitでは、新型コロナウイルス感染症拡大前の試算と比べて、2035年の世界総売上高が約2.8%、世界の実質GDP予測で3.1%下落するとみている。しかし、2035年の5G総生産予測については、わずか0.6%の下落とし、産業のデジタル化を進めるために不可欠な次世代無線技術の回復力を考慮したとしている。

・2035年に5Gは、世界の実質生産額の約5.1%を担う。その産業別売り上げ比率は、接客業の2.3%から情報通信業の10.9%まで広範な分野に及ぶ。スマートシティやスマート農業により、公共サービスでは6.4%、農業生産で5.9%を実現する。

2035年の5G総売上高は13.1兆米ドル、5Gは世界実質生産額の約5.1%
2035年の5G総売上高は13.1兆米ドル、5Gは世界実質生産額の約5.1%
出所:IHS Markit
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