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 かつては自前主義だった国内半導体メーカー。ルネサス エレクトロニクスもそうだった。同社はリストラの嵐をなんとか乗り切り、海外2社を買収するに至ったことで*1、自前主義とは決別できたようだ。例えば、CPUコア。自前のCPUコアへのこだわりを捨て、業界標準のArmコアだけでなく、新興のRISC-Vコアを採用したことは記憶に新しい*2。最近、ルネサスが海外のパートナーと手を組んだ案件が3つ、立て続けに発表された。

 3つの案件のうち1件はパートナー側からの発表。残り2件はルネサスからの発表である。パートナー側の発表1件は、DSPコアベンダーの米CEVA(シーバ)が行った。CEVAによれば、ルネサスが次世代車載SoC向けにCEVAの新型DSPコアのライセンスを取得した(ニュースリリース)。

 ライセンス取得したDSPコアや集積先の車載SoCの詳細は発表されていないが、ADASや自動運転向けのSoCにおいてDSPコアはセンシングデータの処理を担うようだ。「アクティブセーフティーや自動運転において、車に搭載されたセンサーのデータ処理やセグメンテーション処理を担うDSPはキーとなるIPの1つである。CEVAの自動車向けDSPコアを採用することで、顧客のニーズにより応えられる車載SoCを提供できるようになる」(ルネサス、車載デジタルマーケティング統括部 統括部長、吉田直樹氏)。なお、ルネサスは、2013年にITSの無線通信を行う車載SoCでCEVAのDSPコアを採用したことがある*3