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 英Armは、SoC開発者に向けたIPコアのライセンス方式「Flexible Access」を増強する(日本語ニュースリリース)。同社の広範なIPコアをSoC開発で試せる年会費制のライセンス方式で、正式なライセンス費用は設計完了時/製造開始時(いわゆるテープアウトの際)に支払えばよい。これで例えば、Armの複数のCPUコアを評価してからチップ設計を始める、という流れでSoC開発が行える。

 今回発表された増強策は2つある。1つは対象IPコアを広げること。同社は2019年7月にFlexible Accessを発表したが*1、対象となるIPコアは広範に利用されるものとされ、例えばCPUコアの「Cortex-A7x」シリーズや「Cortex-M35/55」、AI処理に使うNPU(Neural Network Processing Unit)コアは含まれていなかった。今回、新たに「Cortex-M55」とNPUコアの「Ethos-U55」を追加することが発表された。これにより同社が言うところのエンドポイントAI向けのソリューションがFlexible Accessで利用可能になった*2。なお、このほかのNPUコア、具体的にはEthos-N37/N57/N77、さらにMCU向けの最新NPUコア「Ethos-U65」*3は現時点では対象外である。

 もう1つの増強策は「Roadmap Guarantee」と呼ぶ。具体的な内容は次の2つ。(1)Flexible Accessで提供しているすべてのCPUコアは、少なくとも5年間は継続して提供することを保証する。(2)今後のCortex-MコアとEthos-Uコアは、市場投入後にそれほど時間をおかずにFlexible Accessで提供する。

 Roadmap Guaranteeによって、Ethos-U65は、Flexible Accessでの提供が約束される形となった。なお、Flexible Accessの増強はすでに始まっており、現在、Cortex-M55とEthos-U55はFlexible Accessで提供されている。