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 ウシオ電機と東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、新型コロナウイルスの抑制効果があるとされている222nm紫外線(中心波長が222nmの紫外線)の照射装置を2021年1月に国内で発売する。222nm紫外線は人体に無害とされており、有人環境でも照射できるのが特徴。オフィスや学校など不特定多数の人が集まる場所への導入を見込む。

 ウシオ電機の222nm紫外線技術「Care222」を活用する。ウシオ電機は光源モジュールの開発・製造、東芝ライテックは光源モジュールを搭載した照射装置の開発・製造を担う。両社は20年8月にCare222を活用した製品開発で業務提携契約を結んでいた。

 両社が1製品ずつ発売する。ウシオ電機の製品は取り付け治具で固定する方式の「Care222 iシリーズ ベーシックタイプ」、東芝ライテックの製品は天井に埋め込む方式の「UVee(ユービー) ユニバーサルダウンライトタイプ」である。前者は、取り付け治具によって首振り角度や水平回転角度を設置時に自由に設定できる。後者は、首振り角度が45度、水平回転角度が340度の範囲で照射方向を設置後にも自由に変更できる。

左がウシオ電機の「Care222 iシリーズ ベーシックタイプ」、右が東芝ライテックの「UVee(ユービー) ユニバーサルダウンライトタイプ」(出所:ウシオ電機、東芝ライテック)
左がウシオ電機の「Care222 iシリーズ ベーシックタイプ」、右が東芝ライテックの「UVee(ユービー) ユニバーサルダウンライトタイプ」(出所:ウシオ電機、東芝ライテック)
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 Care222では、222nm紫外線を照射して細菌・ウイルスのDNA(デオキシリボ核酸)やリボ核酸(RNA)に損傷を与えることで、複製による増殖能力を失わせている。Care222の光源は、塩化クリプトン(KrCl)を放電ガスとするエキシマランプである。ウシオ電機は、米Columbia University(コロンビア大学)の特許を活用し、人体に有害な波長域(230nm以上)を大幅に除去できる光源モジュールを開発。これによって、人体への安全性を確保したという。同社はこれまで多くの研究機関との共同実験を通じて、Care222の安全性を確認している。

 ただし、222nm紫外線は、米国産業衛生専門家会議(ACGIH)によって人体照射の許容限界が定められている。そこで、新製品では人感センサーを搭載し、有人環境の運転モードでは点灯と消灯を自動で切り替えることで、この基準を満たすようにした。

 なお、ウシオ電機は前出の新製品とは別に、完全子会社のウシオライティング(東京・中央)を通じて、天井に埋め込む方式の照射装置「Care222 iシリーズ ダウンライトタイプ」を21年1月に発売する。同製品は、ウシオライティングのノウハウに基づいて開発した。前出の2製品と同じく、有人環境下において点灯と消灯を自動で切り替える機能を備える。

「Care222 iシリーズ ダウンライトタイプ」(出所:ウシオ電機)
「Care222 iシリーズ ダウンライトタイプ」(出所:ウシオ電機)
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 ウシオ電機は、Care222を活用した222nm紫外線照射装置を北米市場向けにも発売する計画だ。米国完全子会社のChristie Digital Systems(クリスティ・デジタル・システムズ)が、映画館やテーマパークなどの屋内空間向け照射装置「Christie CounterAct」の量産販売を21年1月に開始する。

「Christie CounterAct」(出所:ウシオ電機)
「Christie CounterAct」(出所:ウシオ電機)