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 エイブリックは、最大出力電流が500mAと大きい車載機器向けLDOレギュレーターICを発売した(ニュースリリース)。同社によると、「自動車の多機能化やセキュリティー強化に伴ってマイコンの消費電流が増大している。これに対応するために最大出力電流を500mAに増やした」という。このため従来、500mA程度の電流が必要なときに採用していたスイッチングレギュレーターICをLDOレギュレーターICで置き換えられる。つまり、スイッチング時に発生するノイズの問題を回避することが可能になる。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。自動車業界の生産部品認証プロセス(PPAP)への対応も可能だ。具体的な応用先は、パワー・スライド・ドアの電子制御ユニット(ECU)や、バッテリー・マネジメント・システム(BMS)、トラクション制御ユニット(TCU)、車載DC-DCコンバーターなどである。

最大出力電流が500mAと大きい車載機器向けLDOレギュレーターIC
最大出力電流が500mAと大きい車載機器向けLDOレギュレーターIC
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 新製品には、動作監視(ウオッチドッグタイマー)機能と電源電圧監視(リセット)機能を搭載した。ウオッチドッグタイマー機能はウインドー検出型である。このため、長期間にわたって電圧入力がないことや、短期間に連続して電圧が入力されたことを異常として検出できる。「自動車の機能安全性を高めることが可能になる」(同社)という。リセット機能を使えば、電源電圧を常時監視し、しきい値を超えると電圧の供給を止めることが可能になる。電源電圧の低下などの異常に対応できる。さらに、ウオッチドッグタイマー機能とリセット機能を1チップに集積したため、外付け部品を削減でき、電源回路全体の実装面積を削減できるようになるという。

 3つの製品シリーズを用意した。「S-19516シリーズ」「S-19517シリーズ」「S-19519シリーズ」である。いずれも入力電圧範囲は+3.0〜36.0V。出力電圧は固定で、+3.3V出力品と+5.0V出力品を用意した。発売した3つの製品シリーズの違いは、搭載した機能にある。S-19519シリーズは、ウオッチドッグタイマーのイネーブル機能とチップイネーブル機能を搭載。S-19516シリーズは、ウオッチドッグタイマーのイネーブル機能のみを搭載。S-19517シリーズはどちらも搭載していない。新製品のこのほかの主な仕様は下表の通り。価格は明らかにしていない。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
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