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 ルネサス エレクトロニクスは、Armコア集積マイコン「RAファミリ」の新製品「RA2L1グループ」を発売した(ニュースリリース)。CPUコアは48MHz動作のArm Cortex-M23で、メモリー容量や周辺回路、パッケージ、動作温度範囲などが異なる20製品をそろえる。

新製品と応用イメージ
新製品と応用イメージ
ルネサスのイメージ
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 同社によれば、新製品の最大の特徴は静電容量式のタッチ/タッチレスセンシング機能にある。タッチセンシングの場合、10mmを超えるアクリルパネルやガラスパネル越しのセンシングが可能で、厚い扉や仕切りがある家庭用機器でも使えるとする。タッチノイズ耐性は、IEC/EN61000-4-3レベル4(放射イミュニティー)およびIEC/EN61000-4-6レベル3(伝導イミュニティー)の要件を満たしており、センシングエラーを最小限に抑えた信頼性の高い操作を実現することができるという。

 また、現在開発中のタッチレス操作向けのリファレンス設計を適用すれば、センサーから最大10cm離れた手の位置を検知できる。これで、近接の非接触操作や3次元ジェスチャーに対応可能になり、衛生面や安全性の向上に役立つとする。同社は独自CPUコアマイコン(RX113やRX231など)向けには、センサーから最大20cm離れた手の位置を検知可能なリファレンス設計を開発・提供中で(関連ページ)、このリファレンス設計の技術を新製品のリファレンス設計に応用する。

新製品の機能ブロック図
新製品の機能ブロック図
ルネサスの図
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 静電容量式のタッチ/タッチレスセンシング機能向けのユニットに加えて、RA2L1は、最大256Kバイトのフラッシュメモリー(100万回の消去/書き込みが可能)、32KバイトのSRAM、12ビットA-D変換器、誤差が1.0%と小さい発振器、温度センサーなどを集積する。消費電力が低いことも新製品の特徴としている。例えば動作電流は64μA/MHz。待機時電流は250nAと少ないが、ウエイクアップ時間は5μsと短い。消費電力のベンチマーク評価「EEMBC ULPMark」のCoreProfile(CP)スコアは1.8V駆動時に304と認定されていて、「業界最高クラスの低消費電力を実現した」(ルネサス)という。電池駆動のIoT機器の電池寿命を延ばせるとする。

 RA2L1の電源電圧は1.6~5.5V。48~100ピンの各種パッケージを用意する。動作周囲温度範囲は-40~+105℃または-40~+85℃。現在量産中である。開発向けに、複数種類の評価キットを用意している。

「RA2L1搭載静電容量タッチ評価システム」(製品番号:RTK0EG0022S01001BJ)
「RA2L1搭載静電容量タッチ評価システム」(製品番号:RTK0EG0022S01001BJ)
ルネサスの写真
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