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 韓国の現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)は2020年12月2日、電動車専用プラットフォーム「E-GMP(Electric-Global Modular Platform)」を発表した。2021年から展開する電気自動車(EV)の「IONIQ 5」や、起亜自動車(Kia Motors)が開発中のEV専用モデルに使われる。

 現代自動車グループは、将来的に11のEV専用モデルを含む23車種のEVを市場投入し、EVの販売台数を2025年までに100万台とする計画だ。まず、2020年8月にEV専用ブランドとして「IONIQ」を立ち上げ、2024年までに「IONIQ 5」「同6」「同7」の専用EVモデルを投入する。起亜自動車も中長期戦略「プランS」に基づき、2025年までに全販売におけるEVシェアを20%に引き上げる計画だ。

(写真:Hyundai Motor Group)
(写真:Hyundai Motor Group)
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 E-GMPは、モジュール化と標準化によりセダンやSUV、クロスオーバー車など様々なセグメントのモデル開発に利用でき、それぞれの開発期間を短縮できる。また駆動モーターの出力や電池の搭載量を柔軟に変えられるため、ファミリーカーから高性能モデルまで様々な車種に適用できるという。

 基本的には、後部にモーターを搭載した後輪駆動となる。これをベースに、前後にモーターを積んで4輪駆動にすることもできる。4輪駆動システムは、運転状況に合わせて前輪の減速機のディスコネクターを制御して、後輪駆動と4輪駆動を切り替えることができる。