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 自動運転技術を手掛ける米新興企業のAurora Innovation(オーロラ・イノベーション)は20年12月7日(現地時間)、配車サービス最大手である米Uber Technologies(ウーバーテクノロジーズ)傘下で自動運転を手掛ける「Advanced Technologies Group(ATG)」を買収すると公式ブログで明らかにした。Auroraは、米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)が出資する企業として知られる。

 具体的な買収額は不明。米CNBCによれば、取引は21年第1四半期に完了する予定で、ATGの価値は約40億米ドルだという。トヨタ自動車やデンソー、ソフトバンク・ビジョンファンドが19年4月に10億米ドルを出資した段階では、72億5000万米ドルの価値だったとする。

Auroraの自動運転技術を搭載した車両
Auroraの自動運転技術を搭載した車両
(出所:Aurora)
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 AuroraはATGの買収に加えて、Uberと戦略的パートナーシップを締結。これを機にUberがAuroraに4億米ドルを出資し、Uber CEOのDara Khosrowshahi氏がAuroraの取締役会に加わる。

 新型コロナウイルスの感染拡大とその抑制で講じられた外出制限によって、配車需要が激減し、Uberの業績は悪化。料理宅配サービス「Uber Eats」は業績を伸ばしているものの、配車需要は依然として苦境にある。そのため以前からATGを売却すると噂されていた。

 加えて、「空飛ぶタクシー(空のライドシェア)」の研究開発部門の売却に向けて交渉中だと報じられている。相手は、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛ける米新興企業Joby Aviationである。この売却が実現すれば、自動運転車と空飛ぶクルマという次世代モビリティーの部隊を、Uberは新興企業相手に対して手放すことになる。