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 AGCは、化学品プラントの運転状況や品質などを一括して管理できるシステム「CHOPIN(ショパン)」を開発した。2021年度に本格導入を開始し、23年までに千葉工場(千葉県市原市)と鹿島工場(茨城県神栖市)の全ての化学品プラントで同システムを稼働させる計画だ。

* AGCのニュースリリース:https://www.agc.com/news/detail/1201760_2148.html

 CHOPINは、現場作業の進捗をリアルタイムで共有できる「申し送りダッシュボード」や、各プラントの重要業績評価指標(KPI)を一括管理する「運転ダッシュボード」、操業時のヒヤリハット情報を共有して技術・技能伝承に役立てる「イエローカード(運転ヒヤリ)」といった機能を備える(図1)。これらにより、従来は複数のシステムで運用されていたプラント運転に関する情報を、オペレーターの作業指示や作業ログ、申し送り情報も含めてデジタル化し、統合管理できる。データの保存・管理にはクラウドと工場内ネットワークの両方を利用するため、どちらかに障害が発生したときも継続して使える。

図1:「CHOPIN」の「申し送りダッシュボード」のイメージ
図1:「CHOPIN」の「申し送りダッシュボード」のイメージ
(出所:AGC)
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 同社は、19年に千葉工場の高機能フッ素樹脂製造プラントでCHOPINの試験運用を実施した。その結果、1日当たり11時間以上の作業時間の短縮を実現。稼働が安定したことで、年間1億円以上のコスト削減効果があったという。

 今後は、モバイル端末から現場作業の点検データを運転管理システムへ逐次入力できるようにするなど、リアルタイムでのデータ活用を推進する(図2)。CHOPINの全ての化学プラントへ展開により、運転操業ノウハウのデジタル化を目指すとしている。

図2:モバイル端末を使った点検データの入力イメージ
図2:モバイル端末を使った点検データの入力イメージ
(出所:AGC)
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