メニコンと米Mojo Visionは、スマートコンタクトレンズの共同開発契約を締結したと発表した。両社の専門知識を活用してスマートコンタクトレンズに関するフィージビリティースタディー(実現可能性調査)を開始する。フィージビリティースタディーが成功した場合は、将来に向けた広範な提携へと展開する予定である。
共同開発契約の領域はスマートコンタクトレンズに関するレンズ素材やレンズケア、フィッティングを中心に想定する。ガス透過性コンタクトレンズの研究開発やコンタクトレンズの製造におけるメニコンの実績と、スマートコンタクトレンズのマイクロエレクトロニクスやシステム統合などに関するMojo Visionの知見を適用する。
Mojo Visionはスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」の開発に取り組んでいる。拡張現実(AR)を利用したMojo Lensは、視界を遮ったり、目の動きを制限したり、コミュニケーションを阻害することなく、ユーザーの自然な視野に画像や記号、テキストを重ねて表示する。
メニコンは素材やレンズデザインの開発、レンズやケア用品の製造など、コンタクトレンズ関連のノウハウを持つ。メニコン代表執行役社長の田中英成氏は「今回のMojo Visionとの契約は、当社の技術イニシアチブ拡大における重要な一歩。我々は画期的な製品開発の実現を可能にする技能と技術を結集することができる」とコメントした。