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 トヨタ自動車の北米事業体であるToyota Motor North America(TMNA)は2020年12月11日、米国で燃料電池(FC)大型トラックの新型プロトタイプを公開した。米Kenworth Truck Companyと共同開発した燃料電池大型トラック「T680」(関連記事)のFCシステムを、12月9日に発表した新型「ミライ」(関連記事)に搭載した第2世代FCシステムにしたもの。より量産モデルに近いプロトタイプになっている。

第2世代FCシステムを搭載した新型FC大型トラック
第2世代FCシステムを搭載した新型FC大型トラック
(写真:Toyota Motor North America)
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 クラス8の大型トラックで、荷重量が約36トン、1回の水素充填による走行距離は480km以上になる。第2世代FCシステムは、様々なトラックメーカーの幅広い商用トラック用途に適応できる設計とし、より力強い加速性能を実現しつつ柔軟性を大幅に向上した。キャブの後ろに搭載する6本の水素タンクは、以前と同じ容量でよりコンパクトになった。またLiイオン2次電池も強力になり、モーターの駆動能力を向上させた。

 同社は、ロサンゼルス港湾地域で商用トラックへのFC技術展開の可能性を検証するため、様々な改良を重ねつつ実証に取り組んでいる。10日からロサンゼルス市港湾局のゼロエミッション化プロジェクト「ZANZEFF(Zero-and Near Zero-Emission Freight Facilities Project)」のもと、T680の納入を開始した。

納入が始まった「T680」
納入が始まった「T680」
(写真:Toyota Motor North America)
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 これらは初代のFCシステムを搭載した2台で、Toyota Logistics ServicesとSouthernCounties Expressに納入する。両社とも、ロサンゼルス港からのドレージ輸送(コンテナの陸上輸送)に使う。さらに同プログラムの一環として8台を2021年に納入する予定。港湾運営を担うUnited Parcel Serviceに3台、別の港湾運営企業であるTotal Transportation Servicesに2台、残りの3台はToyota Logistics Servicesに追加する。

 今後、第2世代FCシステムを搭載した新型FC大型トラックについても、貨物輸送での実証試験を進めるという。