台湾MediaTekと日本法人のメディアテックジャパンは、報道機関が対象のオンライン説明会を2020年12月16日に開催し、米GoogleのノートPC「Chromebook」に向けたマイクロプロセッサー(MPU)を2製品発表した(ニュースリリース)。台湾TSMCの6nmプロセスで製造する「MT8195」と同7nmプロセスで製造する「MT8192」の2製品である。
説明会ではMediaTekとメディアテックジャパンに加えて、Chromebookを販売する日本エイサーとNECレノボ・ジャパングループからもプレゼンテーションがあった。2社は、新製品の前世代品に当たる「MT8183」(12nmプロセスで製造)を搭載したChromebookを販売している。日本エイサーの製品は「Acer Chromebook Spin 311」、NECレノボ・ジャパングループの製品は「IdeaPad Duet Chromebook」である。
MediaTekのVincent Hsu氏によれば、新型コロナウイルスのパンデミックによる新たな生活様式、いわゆるニューノーマルを背景にして、Chromebookの需要がここ半年間で急増している。またNECレノボ・ジャパングループの河島良輔氏(コンシューマ事業プレジデント)によれば、特に教育市場でのChromebookの成長が著しく、20年度第2四半期に日本市場だけでも145万7000台のChrome OS PCが出荷されたとのことである。前年同期比の100倍という大幅な伸びである。