WOWOWは2020年12月23日、「開局30周年 新生WOWOW発表会」を開催した。代表取締役 社長執行役員の田中晃氏は、2021年1月13日に開始する動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」について述べた。

WOWOWの田中晃社長
WOWOWの田中晃社長
(撮影:日経クロステック)
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 「WOWOWオンデマンド」ではインターネットを通じて、放送の同時配信や見逃し配信といったWOWOWのサービスを提供する。従来の加入者限定の動画配信サービス「WOWOWメンバーズオンデマンド」を進化させ、BS放送の受信環境が整っていなかったり、そもそもテレビを持っていなかったりする人でも、Web上で加入契約の手続きをすればスマートフォンなどの端末でWOWOWのコンテンツを視聴できるようにする。

 田中社長は発表会で、WOWOWオンデマンドを開始する意義について語った。これまでのWOWOWの加入手続きは、「(テレビに同梱されている)B-CASカードの番号を登録するなどの作業をしてもらってから契約を結ぶという、今の時代では少々ハードルの高いものだった」という。WOWOWオンデマンドではスマホなどの端末を用いて、B-CASカードの番号登録などの作業を行わずに加入契約を完了できる。田中社長は、「例えばスポーツで、大坂なおみ選手が決勝に進出するとか、渋野日向子選手が予選ラウンドが終わってトップに立っているといった時に、即登録していただいて、すぐに視聴してもらえるサービスに進化する。スマホなどで手続きを済ませてWOWOWのコンテンツを視聴できるようになることが、一番大きな変化と考えている」とした。

 さらに田中社長はWOWOWオンデマンドについて、「独立したOTTサービスを立ち上げるわけではない。WOWOWのサービスは、放送と配信を合わせたサービス。加入者のライフスタイルや行動パターンに合わせて、どんなときでもWOWOWのコンテンツを楽しんでもらいたい」と述べた。

 今回の発表会では、WOWOWの番組に関連するコミュニティサイトを順次立ち上げることも報告した。田中社長は、テニスを例に出して同社が今後展開するコミュニティサイトのイメージを説明した。「チャットルームで、WOWOWの解説陣も交えてコミュニティサイトのメンバーが試合を振り返る。そこに試合を終えた選手が飛び入り参加してくれたら面白い」などとした。

 このほかに、2021年3月1日正午にBS左旋の4Kチャンネル「WOWOW 4K」の放送を開始することも報告した。WOWOWの現行チャンネル(BS右旋を利用)の加入者に対して追加料金なしで提供するが、番組を視聴するにはBS左旋の受信環境が必要になる。