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 米Texas Instruments(TI)は、自動車の機能安全規格「ISO26262 ASIL-D」に準拠する電池(バッテリー)モニター/セルバランスIC「BQ79616-Q1」を発売した(ニュースリリース)。6〜16セル直列のLiイオン2次電池に対応する。各セルの端子電圧や温度を測定する機能や、各セルのエネルギー容量を均一化するセルバランス機能、外部インターフェース機能などを1チップに集積した。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)、電力貯蔵システムなどに向ける。

ASIL-Dに準拠する電池モニター/セルバランスICの応用例
ASIL-Dに準拠する電池モニター/セルバランスICの応用例
Texas Instrumentsのイメージ
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 今回の新製品を複数個用意し、それぞれをデイジーチェーン接続すれば、16セル直列以上のLiイオン2次電池に対応可能だ。なお、デイジーチェーン接続する新製品の間は、容量性アイソレーターもしくはトランスを使って絶縁する必要がある。

 セル電圧測定機能の測定誤差は最大±2mVと小さい。低域通過(ローパス)型デジタルフィルターとA-D変換器を組み合わせてノイズ成分を取り除くことで測定誤差を抑えた。このため「充電率(SOC:State Of Charge)をより高い精度で算出できるようになる」(同社)という。A-D変換器単体の誤差は±1.5mVである。各セルの電圧測定にかかる時間は、16セルを直列に接続した場合でも最大200μsと短い。セルバランス機能は自動的に実行される。容量が多いセルから少ないセルにエネルギーを移す際の電流量(セルバランス電流)は240mAである。