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バッテリーの電力節約機能を搭載

 新製品には、EV/HEVの電源がオフになったときにホストシステムをシャットダウンしてバッテリーの電力を節約する機能を搭載した。ホストシステムのシャットダウン時には新製品がバッテリーを監視して、障害の発生の確認が必要になった際にホストシステムを起動する。同社はこの機能を「フォルト時ウェイクアップ(wake-up-at-fault)機能」と呼ぶ。この仕組みを利用すれば、ホストマイコンは、バッテリーが正常状態にあることを常時確認する必要がなくなる。つまり、確認する必要性の判断を今回の新製品に任せられるようになるため、バッテリーの電力を節約できるようになる。

 フォルト時ウェイクアップ機能は、新製品とSPI/UART通信インターフェースIC「BQ79600-Q1」を組み合わせて実現する。下図のように、複数の新製品を差動ケーブルでデイジーチェーン接続したリングネットワークの中にSPI/UART通信インターフェースICを入れておき、SPI/UART通信インターフェースICはホストマイコンと接続しておく。新製品は、スリープモードでも、バッテリー電圧を監視できるため、バッテリーで何らかの障害が発生した場合はリングネットワークを介してSPI/UART通信インターフェースICに報告する。するとSPI/UART通信インターフェースICが起動され、ホストマイコンとパワーマネジメントICにコマンドを送信し、両者を起動させる。

モニター/セルバランス機能の構成例
モニター/セルバランス機能の構成例
Texas Instrumentsの資料
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 また新製品は、過電圧や低電圧に対する保護機能を搭載する。セル電圧と温度の測定経路は2つ用意し、一方が故障しても測定を継続できる冗長性を確保した。新製品のパッケージは、外形寸法が10mm×10mm×1.2mmの64端子HTQFP。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに販売を始めている。1000個購入時の参考単価は6.90米ドルからである。評価モジュール「BQ79616-Q1EVM」も用意した。参考単価は399.00米ドルである。

 このほか、最大14セル直列のLiイオン2次電池に対応する「BQ79614-Q1」と、最大12セル直列のLiイオン2次電池に対応する「BQ79612-Q1」を併せて発売した。対応する最小の直列接続セル数はどちらも6セルである。パッケージは2製品とも外形寸法が10mm×10mm×1.2mmの64端子HTQFP。2製品どちらも、2021年第1四半期に供給を開始する予定。価格は明らかにしていない。