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既存センサーとはここが違う

 従来のCO2センサーは、非分散赤外線吸収(NDIR:Non Dispersive Infrared)方式、もしくはeCO2方式のどちらかを採用していた。どちらの方式もメリットがある一方で、大きなデメリットを抱えていた。以下で概要と、新製品の方式との違いを説明する。

従来方式に対する新製品のメリット
従来方式に対する新製品のメリット
(出所:TDKの資料)
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 NDIR方式は、発光素子から出力された赤外光をCO2を含んだ外気に照射し、通過した赤外光を受光素子で測定する。すなわち、空間CO2濃度によって赤外線の吸収量が変化することを利用して測定している。具体的には、赤外線発光素子と受光素子のペアを2組用意し、1組でCO2を含んだ外気を測定し、もう1組でCO2を含まない空気を測定してリファレンスとする。測定精度は高く、±30ppm程度が得られる。しかし、赤外線発光素子と受光素子が2組必要になるため、外形寸法と消費電力が大きいというデメリットがあった。外形寸法は30mm×15mm×7mm、消費電力は50mW(平均値)である。新製品を使えば、測定精度は若干劣るものの、体積を約1/100に、消費電力を約1/70に抑えられる。

 eCO2方式は、空気中に存在するH2(水素)を測定し、それを空間CO2濃度に換算して算出する。同社によると、「CO2濃度を直接測定していないので、測定精度は高くない」という。このため、外形寸法は3mm×3mm×1mmと小さく、消費電力は1.2mW(60秒に1回測定)と少ないメリットがあるものの、高い測定精度が求められる用途に適用するのは難しかった。