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 「強い事業をさらに強化しながら、将来の成長エンジンであるCASE分野に重点的に投資する。成長が期待できない事業については撤退もあり得る」──。日立Astemo(アステモ)プレジデント&CEO(最高経営責任者)のブリス・コッホ(Brice Koch)氏は、2021年1月18日にオンラインで開いた事業戦略説明会でこのように述べ、今後の事業展開の方向性を示した(図1)。

ブリス・コッホ氏
図1 日立アステモCEOのブリス・コッホ氏
(オンライン説明会の画面をキャプチャー)
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 日立アステモはホンダ系部品メーカー3社と、日立製作所傘下の日立オートモティブシステムズの合計4社が経営統合して21年1月1日付で発足した。統合後の世界シェア(市場占有率)を見ると、電動車両(xEV)向けのインバーターやモーターで1位、油圧サスペンションで1位、ブレーキシステムで2位などとなっている。

 これらの強い事業をさらに強化しながら、電動化やAD/ADAS(自動運転/先進運転支援システム)などのCASE分野に優先的に投資するのが基本戦略だ。「シェアが3位までの製品の売上高比率を、20年度の40%から25年度には60%以上に高める」(コッホ氏)計画である(図2)。

主要事業の世界シェア
図2 主要事業の世界シェア
(出所:日立アステモ)
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 収益目標としては25年度に、約2兆円の売上高と約15%のEBITDAマージン注1)を目指す。19年度の売上高は1兆5000億円(統合前4社の合算値)、EBITDAマージンは6.5%(同)だった。売上高で約33%、同マージンで2倍以上の成長を目指すことになる(図3)。

注1)EBITDAとは償却前営業利益のこと。営業利益に税や利息、減価償却費を加えて算出する。売上高に対するEBITDAの比率をEBITDAマージンと言う。

25年度の収益目標
図3 25年度の収益目標
(出所:日立アステモ)
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