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 ディー・エヌ・エー(DeNA)は2021年1月21日、同社の元従業員が顧客の個人情報を不正利用し、カードローンを申し込んでいたと明らかにした。不正利用していたのは同社の関連会社DeNA SOMPO Mobilityが運営するカーシェアサービス「Anyca」の顧客情報。DeNAは1月19日付で同従業員を懲戒解雇したという。

ディー・エヌ・エーが公表したプレスリリース
ディー・エヌ・エーが公表したプレスリリース
(出所:ディー・エヌ・エー)
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 元従業員は「Anyca」のカスタマーサポート業務に従事していた。1月11日から15日にかけてAnyca利用者の個人情報を不正に持ち出したことが分かっている。1月21日現在、8人分の個人情報が持ち出されたことが判明しており、車を貸し出す「オーナー」と借りる「ドライバー」の両方が含まれるという。

 持ち出しの手口についてはセキュリティーを理由に「非公表」(広報)とした。不正使用された個人情報のみではカードローンの申し込みが完結せず、金銭的な被害が発生したという事実は確認されていないという。DeNAは今後民事訴訟を検討している。

 同社広報は「このたびはお客さまと関係者のみなさまにご迷惑をおかけし誠に申し訳ありません。今回の事実を厳粛に受け止め、個人情報管理体制の一層の強化を図るべく、再発防止に努めてまいります」とした。