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 衛星放送協会(衛放協)は2021年1月25日に年頭記者会見を開催した。小野直路会長は、新たな放送事業者のBS右旋参入の決定を受けて行われている帯域再編に関する衛星放送協会の取り組みについて述べた。

衛星放送協会の小野直路会長
衛星放送協会の小野直路会長
(出所:衛星放送協会)
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 小野会長は、「総務省主催の会議体の中で『帯域再編推進運営委員会』を主宰し、技術的な諸課題を解決するテストセンターの設置など、新しい3つのチャンネルの放送開始に向けた環境整備をサポートしている。また、再編作業の過程で今後発生が想定される受信や録画時の障害に備えて、電話相談窓口を開設し、視聴者の問い合わせに対応している」と現状を報告した。

 岡本光正専務理事は、BS右旋帯域再編のスケジュールについて説明した。一部のチャンネルの帯域削減(スロット縮減)は、「2020年11月29日から順次実施している」という。一部のチャンネルで予定されている別のトランスポンダ(電波中継器)への移行は、2021年2月から順次実施する。「グリーンチャンネル」と「J SPORTS 4」のトラポン移行は2月2日に、「J SPORTS 3」は2月9日に、「BS釣りビジョン」と「BS日本映画」は4月13日に行う。「ディズニー・チャンネル」のトラポン移行日は調整中としている。

BS右旋のチャンネルのトラポン移行実施日
BS右旋のチャンネルのトラポン移行実施日
(出所:衛星放送協会)
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 衛放協は今回の会見で、放送コンテンツの不正視聴を可能にするISDと呼ばれる機器の対策に取り組んでいることも報告した。NHKと日本民間放送連盟、衛放協が中心となり 「不正ストリーミングデバイス対策協議会」を設立した。今後、協議会を通じて、ISDの現状調査や、ISDの普及阻止に向けた対策活動などを進める。「公共放送・民間放送・有料放送事業者が一体となりオールジャパンの体制でISDの流通を防ぐ活動に注力する」としている。

 協議会の関連した活動を進めるため、「違法配信サービス対策連絡会」も設置した。連絡会では、ISDを含む違法配信サービス全般に関わる調査および対策方針に関する検討を行う。