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変革ロードマップと三つの合意

 ACEAに所属する欧州のトラックメーカー7社は、ポツダム気候影響研究所(PIK:Potsdam Institute for Climate Impact Research)と共同で「持続可能でカーボンニュートラルな車両貨物輸送システムを実現するための道筋と政策の枠組み」について議論を始めているという。この議論は2020年9月24日から始まり、2021年まで実施する予定。ACEAとPIKは、すべての利害関係者に対して脱炭素化の目標を明確にし、貨物輸送における脱炭素化の課題を特定し、リスクを最小化する計画の立案を目指している。それを通して、ゼロエミッション達成に必要な行動を明らかにすることが重要だとした。

欧州自動車工業協会に加盟する商用車メーカー7社
欧州自動車工業協会に加盟する商用車メーカー7社
(出所:ACEA)
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 欧州のトラックメーカーは2020年10月に、大型車貨物輸送システムを脱炭素化するための「変革ロードマップ」をつくる出発点として、「機能的で信頼性が高く効率的な車両」、「大型車向けの充電インフラの整備」、「脱炭素化を進める首尾一貫した政策」の三つの要素で合意した。

 トラックメーカーは電動トラックを市場に投入することを約束し、今後数年間で提供するモデル範囲を急速に拡大する予定だ。しかし、トラックメーカーがいくら電動トラックを用意しても顧客企業が購入しなければ意味はない。輸送事業者がディーゼルトラックより高価な電動トラックを選択するためには、優遇策としてECや欧州各国の緊急のアクションが必要だとACEAは主張する。