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 独Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は、電気自動車(EV)用急速充電器に向けたゲートドライバーICを発売した(ニュースリリース)。「新製品の特徴は、高いピーク駆動電流値と、高いスイッチング周波数に対応できる点にある」(同社)。同社は、EV用急速充電器のほか、DC-DCコンバーターや産業用モーター駆動機器、産業用スイッチング電源などを応用先に挙げている。

EV用急速充電器に向けたゲートドライバーIC
EV用急速充電器に向けたゲートドライバーIC
(出所:Infineon Technologies)
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 今回の新製品は、ローサイドスイッチの駆動に向けたゲートドライバー回路を2個集積したデュアルチャネル品である。IGBTやnチャネル型パワーMOSFETといったスイッチ素子の駆動に使える。これらのスイッチ素子を直接駆動できるほか、トランスを介して駆動することもできる。さらに、スイッチ素子単体だけでなく、複数個を並列に接続したスイッチ素子の駆動も可能だ。

 ピーク駆動電流値は、シンク(吸い込み)時とソース(吐き出し)時どちらも10Aと高い。高いスイッチング周波数への対応が可能なのは、ターンオン時の伝搬遅延時間が40ns(最大値)、ターンオフ時は55ns(最大値)と短いためである。力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路や2次側同期整流回路などに向くという。

新製品を使った応用回路例
新製品を使った応用回路例
(出所:Infineon Technologies)
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 新製品は同社のゲートドライバーICファミリー「EiceDRIVER」に含まれる。型番は「2ED24427N01F」である。電源電圧範囲は+12.5〜24V。+11.5Vをしきい値とする低電圧ロックアウト(UVLO)機能を用意した。シンク時とソース時の出力抵抗はどちらも450mΩ(最大値)。ロジック信号入力の電圧振幅は+3.3Vと+5V、+15Vに対応する。パッケージは、裏面に放熱電極(Power Pad)を設けた8端子SOP。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。