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 英Jaguar Land Rover(JLR)は2021年1月26日、電気自動車(EV)向けに複合材料を使った車体構造の開発を進めていることを明らかにした。車体の構造材を軽量化することで、パワートレーンの効率を改善し、高性能電池を増やした分の質量を相殺する。これによりEVの航続距離を延ばすことが可能となる。

(写真:Jaguar Land Rover)
(写真:Jaguar Land Rover)
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 英国政府が資金援助する次世代低炭素車両向け軽量化技術開発プロジェクト「Tucanaプロジェクト」の一部として、JLRは車体構造やパワートレーンで使われるアルミニウム合金や鋼に代わる複合材料の研究を進めている。このプロジェクトはEVの普及を加速し、2023~2032年の間のCO2排出量を450万トン削減することが目標だという。炭素繊維強化樹脂(CFRP)のようなテーラード・コンポジットを戦略的に使用することで、質量を35kg削減しつつ車体剛性を30%向上し、衝突安全構造の向上も目指す。JLRは2022年までにテスト車両のプロトタイプを開発する予定だ。

 JLRが主導するコンソーシアムには、Warwick Manufacturing Group(WMG)、Expert Tooling&Automation、Broetje-Automation UK、CCP Gransden、The Center for Modeling&Simulation(CFMS)などの英国企業のほか、Toray International UKも参加している。CFMSは「このプロジェクトでは、新しい技術の開発をデジタルエンジニアリングによって最適化、加速する方法を研究している。設計、開発、製造の各分野で、新しいデジタルツールを使用することにより、より早く開発を進めることができる」と述べている。