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 NECは2021年1月29日、2020年4~12月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上収益は前年同期比6%減の2兆444億円、営業利益は同5.7%増の823億円で減収増益だった。新型コロナウイルス禍のマイナス影響はあるものの、5G(第5世代移動通信システム)や小中学校生に1人1台の端末を整備する政府の施策「GIGAスクール構想」関連の需要が堅調であり、売上収益は回復基調にあるという。

 セグメント別にみると、「ネットワークサービス」が好調だった。売上収益は前年同期比13.4%増の3658億円、調整後営業利益は同61億円増の199億円だった。国内で5Gネットワーク構築の勢いが増しており、基地局を構成する無線装置(RU)だけでなく、無線制御装置(CU)の出荷も本格的に始まったという。

 新型コロナ禍に伴う市況悪化の影響は「縮小の方向」との見方を示した。2020年10月時点では営業損益ベースで年間約650億円の損失を見込んでいたが、現状を踏まえ、期初想定の約500億円の損失まで戻した。次期社長でもある森田隆之執行役員副社長兼CFO(最高財務責任者)はリモートワーク関連サービスなどニューノーマル(新常態)需要が「2021年度以降に本格化するデジタル化への布石になる」との期待感を示した。

 2021年3月期の業績予想は据え置いた。売上収益は前期比2.1%減の3兆300億円、営業利益は同17.5%増の1500億円を見込んでいる。