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 米General Motors(GM)は2021年1月27日、米国のトラックメーカー、Navistar(ナビスター)に燃料電池電源ユニットの「ハイドロテックパワーキューブ」を供給すると発表した。Navistarの大型トラック「インターナショナルRH」シリーズ向けに供給され、車両1台にこのパワーキューブが2台搭載される。

(写真:Navistar)
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 ハイドロテックパワーキューブは、300個以上の水素燃料電池と、熱管理および電力管理システムを統合したもの。長さ1223×幅792×高さ564mmの箱型で、出力は80kW。車両1台に2~3台のパワーキューブを搭載することで出力を高められる。これによりクラス5~8の大型トラックに適用可能となる。ハイドロテックパワーキューブは大型トラックだけでなく、海洋、土木、採掘現場などの屋外設備、鉄道車両ほか各種屋外電源として使用できる。複数の冗長性を備えており、自動車および産業機器向けの安全規格に適合している。

 Navistarは、GMと水素供給会社の米OneH2(ワンH2)と協力し、2024年に水素燃料電池トラックを量産化する計画だ。まずは物流会社の米J.B. Hunt Transport(J.B.ハントトランスポート)が試験運用する予定で、2022年の終わりごろに試験車両でパイロットフェーズを開始する。試験車両は、15分未満で水素燃料を充填でき、500マイル(約800km)以上の航続距離を目標とする。これにより特定の市場では、1マイル当たりの輸送コストがディーゼル車に匹敵すると予想している。

(写真:Navistar)
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 OneH2は、Navistarとの提携契約に基づき、水素の製造、保管、配送、安全性を含む水素燃料供給ソリューションを提供する。近い将来、既存のトラック輸送会社に水素燃料車のRHシリーズを2000台以上導入し、大型トラック輸送向けの燃料供給インフラの整備を開始する計画だ。